地震、ありましたネー。
釣り堀オヤジは、いた(はずな)んですよー。
その時そこへ。
計画ではその時間は、秋田県の鳥海山麓にある手代林道というロングダートをやっている最中でありました。
誤解しないでくださいね。
その時間に現地にいたわけであはりませんよ。計画通りなら、手代林道というロングダートをバイクで走っていたといっておるのであります。

計画では…。
6月12日夜、フェリーで秋田へ向け出発。
6月13日いっぱいを秋田県子吉川で釣り。
その夜は、日中満足な釣りができていれば、鳥海山麓にある保養施設で温泉に浸かりながら、美食に明け暮れる。釣りがイマイチであったなら、由利本庄市あたりのビジネスホテルで不貞寝。
6月14日は夜明けから子吉川で釣り。8時までにやめて鳥海山麓の手代林道を走り、山形県に抜け、7号線をひた走り、帰宅。
でありました。

実際は…。
13日、フェリーは定刻通り秋田市へ着きました。ここまでは当初予定通りです。
朝6時であります。
子吉川へ着いたのが7時、釣り券など購入し、釣りを始めたのが8時頃であります。この辺から目論みが狂い始めました。
子吉川はあまりにも水が少なく、川に流れがありません。本命が釣れそうな流れは浅過ぎて、全然釣れる気はしません。魚はいるかもしれませんが、早朝か日暮れの一時しか釣れないと思うんです。その証拠に、釣り堀オヤジの他は誰も釣り人はおりません。

日中の釣りはあきらめ、観光に切り替えじゃと思っておりましたら、海岸方面より暗雲が立ちこめてまいりまして、風も強く吹き始めました。
実は少し前に子吉川の本当になんでもない河原でこけまして、買ったばかりの携帯電話を川へ半沈させたのであります。それがどうしたかと申せば、オヤジ大凹みであります。気持ちで言えば、「もうやめぢゃー!なんもかんもやめぢゃー」てな感じですかね。で、にわかに暗雲が立ちこめるのを見るや。「帰えろ」と思ったのであります。
だって、川には水がないし、天気は悪くなるし、地元の人に聞いたら明日も天気は悪いって言うし、バイクで天気ワリーのにどうしれっていうの?

一気にテンションを下げたオヤジは帰ることにしました。
しかし、ただ帰るのは「釣り堀ツアラー」の名に汚点をのこすことになりますので、33㎞のロングダート、手代林道にだけはチャレンジしました。
実は、釣り堀ツアラーを名乗っておりますが、バイクはまるっきり素人であります。
釣り道具一式を積載した釣り堀ツアラーが、手代林道で遭難か否や。この顛末は旅日誌アップまでお待ち下さい。

その日は結局鶴岡まで行き、鶴岡のビジネスホテルで不貞寝したわけであります。
翌日、地震のあった時刻には、新潟県境近くの山の中を走っておりました。
なんでしょう、道が悪いのかバイクが悪いのか、「やけにバイクが跳ねるな」と思っていた、まさにそれが地震でありました。

もし計画通り全てが順調であったなら…。今頃は手代林道で遭難かも~。
浮き石はいっぱいあったし、一抱えもあるような落石がゴロゴロしてたし、テレビの各地の震度を見たら、林道付近は微妙に震度5くらいだったし、あんな山の中を徘徊する馬鹿者はそうおらんだろうから、オヤジが遭難しても捜索されるわけないしね。よかったねえ~、と密やかに胸をなで下ろすオヤジであります。
「なんだー」ってガッカリしている君、オヤジにはもう少しやることがあるみたいなので、そう簡単にはくたばりませんよ。

今回の秋田行きは何となく気が重くって、やな予感がしていたんです。
フェリーに乗船した時からなんとなく「ブルー」で、夜の日本海を眺め、追憶に浸るなどはせず、2等寝台でのっけからねちまった釣り堀オヤジであります。
出る直前まではハイで、遠足へ行く子供のように楽しみにしていたのに、予感ってあるんですかねえ。
いやいや、そんなものはありませんよ。
オヤジはその日、単に疲れていただけです。で子吉川についてみれば釣りになりそうもないくらい水がないし、天気は悪いだけならいいんですが、寒いんです。6月中旬にして気温が14℃しかなくて、でもオヤジは薄着だったんです。
なんもかんも思い通りでなくって、やる気を失ったということであります。

それにしても、人騒がせをしてしまいました。
私が地震当日、秋田方面を徘徊していることをご存知の皆様には、たいへんご心配をおかけしました。
妹、従兄弟、会社の同僚、はてまたバイク屋の小島さんにまでご心配をおかけして、お電話をいただいたこと。本当に感謝いたします。
人様からご心配をいただくなどはついぞない釣り堀オヤジであります。人様のほんの少しのお心遣いが妙に身にしみるのであります。
ありがとうございました。本誌面上を持って御礼申し上げます。

お知らせに書きましたように、7月に震災の一周年記念と称して、やります。
暑くなってまいりましたので、芋焼酎を用意してお待ちしております。「ショーチュウ見舞い申し上げます」などというと思います。
ルールは当日説明します。
お気軽にご参加下さい。

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