早朝の釣りは好評で、毎朝、数名のお客様からいらして頂いております。
お陰で、このところ、鵜の姿は見られません。しかし、油断大敵です。餌場を見つけた奴らは、必ずどこかで、弱小の釣り堀を監視しているはずです。
しばらく無人が続けば、腹を減らした連中は、場末の釣り堀を急襲するはずです。でありますので、もうしばらく、早朝の無料開放を実施します。なお、早朝につきましては、魚の持ち帰りはできません。
また、このところ、タバコの吸い殻や、缶コーヒーなどの投げ捨てが散見されます。
ゴミを投げ捨てられても、拾う手間は、そう掛かりません。でありますから、釣堀家にとって、大した負担ではありません。
しかし、ゴミの投げ捨ては、見たところが悪いですよ。ご自身の品格を大事にしたいのなら、おやめになったほうがいいだろうと、老婆心ながら、忠告する次第です。
早朝を解放しているせいか、魚は簡単には釣れません。しかし、アタリは頻繁にありますから、ベテランの方には、ちょうど、面白い状況です。
しかし、初心者の方もおられます。で、ありますので、今週も放流します。放流は、土曜日の予定です。

さて、3月になり、渓流が解禁されました。皆様は、川や湖へと釣りに行かれているのだろうと、推察いたします。
釣堀家はと申しますれば、まったく逝っておりません。ていうか、大雪に苛まれた釣堀家は、雪の中での釣りをする気には、なれんのであります。
車を止めて、かんじきを履いて釣り場まで歩く。
釣りではありませんけど、この冬は、毎晩、雪の中を歩きました。加えて、鵜の襲来です。鵜対策でも、雪の中を、何往復もいたしました。
でありますから、雪上を歩くのは、来年の冬まで、願い下げにしたい。釣堀家の正直な感想です。
それで、雪の渓流釣りには、出掛けたくないのであります。

この時期は、魚はじっとしております。
じっとしている魚を釣るには、粘らねばなりません。粘らねばなりませんが、魚がいない場合もあります。
なので、できるだけ、魚のいる川やポイントで、釣りをしなければなりません。
そのような川は、残念ながら、釣堀家には思い浮かべないのであります。
かつて、よい本流がありました。しかし、その本流の核心部、釣堀家が通って魚の着き場を知っていた辺りは、重機が入って真っ平らにされております。
かつて深かった流れは、一様に平らにされて、膝ほどの水深で、上から下まで、サーッと流れております。
あの流れを見る限り、魚がいるとは思えんのです。だから、尚更、釣りをする気にはなれんのであります。

とはいえ、放流されているはずだから、魚がおらぬわけはありません。しかし、魚の着き場を探り直すには、通わねばならぬのです。
釣堀家は、商売をしております。でありますので、釣りに通える日は少のうございます。従って、魚の着き場を探る行為は難しい。
去年は、少し通いました。よさげな場所も見つけました。しかし、5キロほどの流程で、魚が着きそうな場所は、3カ所しかありませんでした。

3カ所ですぜ。餌のおっちゃんが釣るのならば、あっという間に、魚は採り尽くされますぜ。
いいや、釣り尽くせるわけはない。魚は残るはずだ。
ある種の釣り師を舐めてはなりません。彼らは、鵜のように、その場にいる魚を、全滅させねばならぬ使命を帯びております。
彼らは、魚がいる間は、その使命感をもって、ありとあらゆる餌を使用します。また、釣るために、撒き餌に近い行為も辞しません。加えて、近年の本流竿であります。竿の長さが10mもあるので、ありとあらゆるポイントがチェックできます。
とっても敵いません。
彼らの釣った後は、ハヤさえも釣れなくなります。
魚の着き場が少なければ、彼らは、満遍なく探っているはずです。その結果、当該本流には、魚がいなくなったとの評価に現れます。

と、愚痴を述べさせていただきました。
釣堀家の釣れない言い訳であります。とはいえ、逝かなければ釣れない状況は当たり前です。
逝こうとは思っておりますけど、やはり、雪の中を歩く苦労は厭います。行くとすれば、雪のない川まで遠征するほかありません。
そろそろ、重たい腰を上げてみるか。と、呟く釣堀家であります。