今年はいまのところ、昨年より暑うございます。弱小の釣り堀におきましては、いつもより早い水温の上昇で、戸惑っております。
水温が上昇いたしますと、茶色い濁りが発生します。この濁りは、マスにとってあまりよくありません。ちなみに、緑色の濁りは、大丈夫です。でありますので、不肖、釣堀家は、毎週、濁り取りをしております。
濁り取りは、上の池の道側を中心に行っております。多少、釣りの邪魔をする場合がありますが、お許しくださいませ。
さて、当店の釣り大会が、来週に迫っております。にもかかわらず、定員割れが著しゅうございます。それもこれも、釣堀家の不徳のいたすところであります。
定員割れ著しい大会ですが、次週からは、釣堀家は、ナイスショットーなどと叫ぶ必要があるので、延期はいたしません。
暴風、大雨でない限り、大会を決行する所存なので、エントリーされたお客様は、ご覚悟下さいませ。

6月は、当店の大会があったり、イベント観覧やゴルフと、釣堀家は忙しく過ごさねばなりません。一年で最もよい時季なのに、釣りに行く時間がありません。
フライフィッシングをライフワークとする釣堀家が釣りに行けぬとは、大工が家を作らぬ、あるいは、陶芸家が泥を練ねぬようなものです。
これは、無理をしてでも、遠征をしなければなりません。と、大げさな前置きをしておりますけれど、少しだけ嘘をついて、休暇を頂きました。

本業を休むからには、是が非でも釣らねばなりません。で、向かった釣り場が、宮城県の荒雄川であります。
荒雄川は、下流部の数キロが、キャッチ&リリースに指定されております。秋の一般渓流が禁漁になっても、11月末まで解禁されており、秋には、大型のニジマスを放流する川として、フライフィッシャーの間では有名な川であります。
荒雄川は、一般には、渓流の禁漁後の川として認識されております。果たして、今時分は釣れるのだろうかと、疑問を抱かぬでもありません。とはいえ、キャッチ&リリースが、きちんとなされているのなら、魚はいるはずです。魚がいれば、不肖、釣堀家、なんとかいたします。

釣堀家がまず入った区間は、荒雄川のB区間であります。B区間は、主として岩魚とヤマメの区間であります。



入渓点には、人だけが渡れる橋がありました。橋の中程から川を覗けば、きらりと光る魚体が数匹。観察すれば、盛んに水中のなにかを捕食している様子でした。
釣堀家のする釣りは、ユーロニンフの釣堀家スタイルの釣りです。魚が水中のなにかを補食している状況は、まさに、うってつけであります。
早速、購入したての、#1のロッドにラインを通しました。使うニンフは、3㎜のタングステンヘッドを装着した、キールに巻いたヘヤーズイヤーです。
川の水量からすると、3㎜のタングステンヘッドでは軽いと思われました。なので、3号のガン玉を、フライのすぐ上に追加します。
ガン玉は、フライから離したほうがフライの動きはよくなります。しかし、大きく離しますと、重さの支点が二つになります。支点が二つになると、絡みやすくなるので、釣堀家スタイルのニンフィングでは、ガン玉は、フライの5センチ上につけます。
さて、第一投です。フライが重たいので、よく飛びます。ちなみに、重たいフライがよく飛ぶとの文句は、フライフィッシングの常識からは外れております。
ともあれ、狙う場所は、対岸です。対岸には、深い溝がありました。フライはよく飛んで、対岸の溝まで、軽く届きました。
対岸までは、ロッド3本くらいあります。フライが重いとはいえ、ロッドを高くすれば、フライは、ラインの重さでこちらへ寄ります。
でありますから、ロッドは寝かせ気味で、アンカーとインジケータを兼ねたファールドリーダーを、ぺたりと水面に着けております。
このまま、なにも操作をせぬと、ガン玉が底の石に噛むので、沈みすぎぬよう、ごく僅かにドラッグをかけます。ほんの少しのドラッグで、ガン玉の底噛みを防ぐことができます。

フライが溝を通過しました。すると、ファールドリーダーが、微かに震えます。アタリであります。とりゃぁぁー。釣堀家はロッドを立てました。
使うロッドは、新調した#1のロッドであります。かけた魚は、明らかに大物でした。バッドまでロッドは曲がっておりますけれど、新調したロッドのバットは、思うよりも太うございます。必要以上伸される場面もなく、魚を寄せました。
魚は、色からすればヤマメです。大きさは、尺を越えていそうであります。これは幸先よいと喜んだ刹那。ぷっと、ロッドから重量感が抜けます。
がっかりです。釣堀家の使っているロッドは、#1のティップが細いロッドです。通常の合わせでは、力が足りないのかもしれません。そういえば、先週行った登川でも、同じような状況がありました。
アタリがあったら、大きく合わせる。そうでないと、バレる確率が高くなる。反省することしきりであります。
以下が反省した後に釣った魚であります。
 


入渓点から、200メートル以内で、かなりの数の魚を釣りました。入ったところが、放流地点だったのでしょうか、やたらと魚が固まっております。
魚は、たくさん釣りましたが、結論から言えば、最初にバラした魚が、最もよい魚でありました。

さて、次に向かいましたところは、秋、大きなレインボーを放流するA区間であります。



A区間は、餌釣りが禁止であります。また、B区間では見られなかった釣り人が、A区間には、大勢見られました。
川は、落差の小さな堰で仕切られております。堰のすぐ下は少し深くなっており、離れるに従って、水深の浅い開きになります。
釣り師は、あちこちに散在します。散在する釣り師のことごとくが、ロッドを曲げておりません。
この状況は、魚がおらぬか、いても、思いっきりスレているかのいずれかです。こいつは、苦戦しそうだ。
釣堀家は、苦戦を覚悟しつつ、川を釣り上りました。
しばらく釣り上がりますと、流芯から別れた分流に、40センチくらいの魚を見つけたのであります。当然、フライを投げました。フライは、B区間で釣れた実績のあるフライです。
実績のフライが、魚のいる付近を通過しました。魚は、フライを、まるっきり無視します。
ぬぬぬー。であります。A区間の魚は、B区間のように簡単ではありません。釣堀家が推測した通りに、スレきっております。
釣堀家の頭の中で、ボーズの文字が躍りました。いいや、ノーフィッシュでは帰れません。釣堀家は、フライの色をオリーブからグレーに変えました。ついでにサイズを2段階小さくします。
フライを結び直して、再度、トライです。
フライが魚に近寄りました。魚は、ふっと、フライを観察して、居場所を変えたのであります。先ほどよりも好反応です。
もしかすると魚は、ティペット(ハリス)を気にしたのかもしれません。しかし、ティペットは7Xです。これ以上細くしては、魚を獲る自信はありません。
ティペットが細くできないのなら、長くしてはどうだろう? 根拠はないですけれど、釣堀家は直感しました。
アタリが取りにくくなるので、ティペットは長くしたくはありません。しかし、直感した釣堀家は、ティペットを50センチ足しました。もう一度、トライです。
フライが魚に近寄ります。息を潜めて魚を観察しておりますと、口を開いた気配。今だぁぁ。釣堀家は、大きくロッドを立てました。ロッドには、重たい手応えが。



獲れた魚がこれであります。
まだリポートを続けたいのですが、紙面と時間が許しません。以下は、割愛いたします。





写真は、A区間で釣れた魚です。ティペット切られた魚の数は、この3倍です。
自慢じゃありませんけれど、見える範囲でロッドを曲げていた者は、釣堀家だけでした。
釣堀家を先生と呼んでくれるのなら、無料で秘訣をお教えいたします。