10月になりました。季節は秋まっただ中のはずですけれど、気温は、30℃に届く勢いです。場末の釣り堀の水温も、マスの適水温に下がろうとする寸前で、下げ止まっております。

お陰でこの秋は、ポンプが止められません。弱小で、売り上げのない釣り堀には、きつい経費負担になります。

と、この秋も貧乏しておりますので、今週も放流はありません。しかし、びっくりする数の魚がおります。手を替え、品を替えすれば、まあまあの釣りができるはずです。

渓流シーズンも終わりました。でも、釣りがしたいとお思いのアングラー諸氏は、無聊を慰めに、パスタイムへおいで下さい。

お待ちしております。

 

さて、10月になりまして、渓流釣りのシーズンは終わりました。

今シーズンの釣堀家は、つきあいゴルフが多くて、あんま、渓流へ行くことができませんでした。

釣りに行けぬフラストレーションが溜まったので、9月の3連休に釣り堀を休んで、北海道へ釣りの旅に赴いた次第です。ちなみに、かあちゃんは、観光であります。

北海道では、よい釣りができました。ニンフを使ったフライフィッシングに、新たな考察を付け加えることもできました。

3連休を休業した行為は、売り上げにとっては非常なマイナスでした。しかし、釣堀家のライフワークには、多大なプラスになりました。

と、我が暴挙に、言い訳をする釣堀家であります。本音を漏らせば、釣りがしたくて堪らなかっただけであります。

釣りがしたくて堪らない釣堀家は、またしても、逝ってまいりました。今シーズン最後の釣りに、奥只見に赴きました。

 

9月下旬の奥只見は、ダムから遡上する大型のマスを釣るチャンスの時季です。

遡上マスを釣るのなら、本来なら、只見川本流へ行くべきです。実際、9月の末頃になりますと、只見川本流は、遡上マスを狙う釣り人の行列ができるほど混み合います。

釣堀家も只見川本流へ行こうと、企んでおりました。しかし、この秋は、雨が降りません。いつもなら、徒渉に苦労する只見川は、どこでも対岸へ渡れるほどに、水が少ないはずです。

水量の少ない川へ、行列ができるほどの釣り師が押し寄せたらどうなるでしょう? 頭を丸めねばならぬ結果は、火を見るより明らかであります。

で、釣堀家は、混んでいるだろう只見川を避けて、北之枝川を選びました。

 

とはいえ、北之枝川は入りやすい。しかも、石抱橋から上流は、永年禁漁区になるので、釣りができる区間は、ダムのインレットから、1.5㎞のほどの区間でしかありません。区間が短いのに、混み合いますから、場荒れは、只見川本流よりも酷いかもしれません。しかし、前述した通り、上流には永年禁漁区を抱えております。なので、簡単に魚が絶えるとは思えません。

と、考えた釣堀家は、9月の最終土曜日を控えた前日の金曜日。午後から休暇を頂きまして、銀山平に泊まりました。泊まりました所は、銀山平キャンプ場であります。
 

 

北之枝川までは、自宅から1時間半ほどで着きます。ですから、泊まるほど遠い距離ではありません。しかし、今シーズン最後の渓流釣りになります。一晩泊まって、ゆっくりと釣りをせぬでは、申し訳が立ちません。

 

さて、釣りであります。朝飯をゆっくりと摂った釣堀家は、7時前くらいに、川に入りました。

 

 

 

北之枝川の入渓点の駐車場には、熊谷、所沢、高崎ナンバーの、県外ナンバーの車が4台駐まっておりました。内一台は、キャンピングカーであります。

銀山湖で釣りをするのなら、遊覧船の近くに駐車するだろうし、登山なら、登山口に駐車するはずです。

ですから、県外ナンバーの4台の車に乗っていたであろう人は、北之枝川で釣りをしていると考えるのが、自然であります。

混んでいるなあ。と、煩わしく思いつつ、釣堀家は、北之枝川に懸かる橋から上流を眺めました。見える範囲には、釣り人はおりませんでした。

いつも混んでいる川です。先行者が歩いたにしても、10分も経過すれば、魚は、餌を探しに姿を現すはずです。

と、推測した釣堀家は、橋の袂から、北之枝川に入渓しました。


橋からすぐに、ちょっとしたプールがあります。対岸側に流芯があって、流れ込みの頭には、数条の細い筋が合流しております。

細い筋の合流する辺りは、巻き返しになっております。水深も深く、いかにも、イワナの好きそうなポイントになっておりました。

釣堀家は、開きの浅いところから、核心部の巻き返しまで、丁寧に探りました。しかし、アタリはありません。

このプールに、イワナが付かぬはずがないのであります。

今日は朝から、幾組もの先行者があったに違いありません。いかにもいそうな場所は、先行者が釣りきっているのです。

禁漁区のある北之枝なら、魚は残っているだろうと推測した釣堀家は、アタリのない現実に、読みが外れたかと愕然としました。

しかし、時既に遅しです。他の川に移動するには、時間もないし面倒臭い。半分諦めつつ、念のためと釣堀家は、岸際の、浅いが餌の入れずらい緩い流れに、フライを入れました。

いつも使う、3㎜のビーズを装着したフライなら、恐らく、底噛みして流せなかっただろうと思います。今日は、2㎜のビーズのフライを結んであります。

フライは、底を噛む様子なく、釣堀家の足元へ向かって流れて下ります。半分ほど流れると、ファールドリーダーの弛みが、ふと、張りました。

アタリです。そりゃああ。

合わせた先には、10センチを越えたかどうかの魚がついておりました。いつもなら写真には撮りません。しかし、先行者がごちゃごちゃと歩いた後です。このサイズの魚とはいえ、釣れると、つい、嬉しく感じます。それで、写真を撮った次第です。

 

 

 

北之枝の、釣ってよい区間は、短うございます。

釣堀家の記憶では、この後、魚の溜まるプールは、2カ所しかありません。例年なら、夏、湖へ放流した虹マスの一部が、北之枝川に遡上して、その2カ所のプールに溜まります。

虹マスは、イワナよりも成長が早いので、旺盛な食欲を示します。ですから、場荒れをしていても、魚がいれば、何らかのアタリはあるはずです。

釣堀家は、最初のプールを、時間を掛けて探りました。立ち位置を変えて、何度も何度も探りますが、アタリすらありません。

ふと、河原を見れば、人の足跡だらけです。足跡の足先は、足袋状に割れておりました。この足跡から推測すれば、餌師がしつこく釣った形跡が窺われます。

ちょんと突くような、小さなアタリすらないから、ここを探った餌師は、小魚すら根絶やしに持ち帰ったらしいと思われます。

しかもです。釣堀家がプールをしつこく探っておりますと、テンカラ師が釣堀家に追いつきました。

そのテンカラ師は、釣堀家に会釈をすると、そのまま、上流へ釣り上がります。

おい、待てよ。と、いいたいところでしたが、テンカラ師は、逃げるように、ズンズンと釣り上がって行きます。

釣り人の多い県外では、このような始末は、日常茶飯事なのでしょう。越後では、「先に上がってよいですか?」と、許可を得てから追い越すものです。

馬鹿野郎、テンカラなんぞは、どうせ、釣れねえよ。と、毒を吐いて、チッと舌打ちした釣堀家は、しばらく待って、テンカラ師の後を追いました。

 

以後は、人のやり辛いポイントだけに絞ってフライを入れました。岸際の浅いが、日陰になる場所を探ると、こいつが釣れました。

 

 

 

まあ、まあの魚です。

さては、この手の浅場は、餌師が見逃しておるな。悟った釣堀家は、同様のポイントを探りました。

すると、サイズこそ恵まれぬも、次々とイワナが釣れました。

 

   

 

人の荒らした後を釣った結果です。

あわよくば、湖からの遡上魚が釣れるのではと、狙っておりました。しかし、大きな魚は釣れませんでした。

ですが、我が国の渓流釣りは侘び寂びの釣りです。これはこれで、楽しい釣りでありました。