アルビが負けて口惜しい釣堀家でございます。
負け方が悪い。明らかなオフサイドの誤審ですぜ。しかも、1対0で逃げ切られてやがんの。
こんな口惜しい思いはありませんや。
口惜しくて口惜しくて、とはいえ、かあちゃんに八つ当たりしようものなら、100倍で返されます。で、釣堀家は逝きましたよ、釣りに、それも、プチ遠征です。
時節柄、遠征先は申し上げられません。自宅から2時間の距離にあるとだけ申しておきます。
向かった先の川は、こんな塩梅でございます。
朝と申しましても、時間は9時頃です。本日は昼頃から、この地方は雷雨との予報になっておりました。従って、釣りをする時間は、2時間弱であります。
抜いた武士の魂は、3番です。8ft6in~2本セクションを足すと、10ftになるニンフロッドです。
このところ釣堀家は、ユーロスタイルのニンフフィッシングをしております。ユーロスタイルと申しますと格好がよいけれど、要するに、日本の渓流でやるミャク釣りを、短いフライロッドでやるというだけの話であります。
従って、3mほどのフライロッドの、竿下を釣るだけなのですが、目の前の川は、向こう岸まで30メートルはあります。
かような本流になりますと、ユーロスタイルのニンフィングでは、竿の長さが足りぬという結果になります。
で釣堀家は、ここ数年、ウエットフライの釣りと、ユーロニンフの釣りを融合した釣りを行っております。
バイカラーのファールドリーダーを使った釣堀家の釣りなら、10メートルの本流竿を使う釣りと、遜色ない釣りができると、自賛するところであります。
なんだ、その釣りは?
動画で紹介できれば、ご理解頂けると思います。ところが、普通の写真でさえ撮影が下手な釣堀家です。ましてや動画となれば、どのようにしたらよいのか、さっぱり分かりません。
隠すほどのメソッドではありませんから、釣りにお誘い下されれば、いつでもご同行いたします。その時にでも、拝見くださいませ。
前置きはこの辺りで止めます。
使うフライは、8番のフックに黒のUV素材でボディを作り、4㎜のタングステンビーズヘッドをつけたジグニンフです。
リーダーは、バイカラーのファールドリーダー。これにフローティングワックスをたっぷりと塗布してあります。ファールドリーダーの先には、4Xのハリスを1m強結びました。
一投目です。ラインは、3#のダブルテーパーです。約、10メートル強の距離を投げます。フライは、速い流れと遅い流れの境目付近を沈んで下ります。
少し流して、ラインを張りますが、ウエットフライのようなスイングはしません。竿を下流へ送りつつ、己も数歩下ります。
するとフライが弱く引かれつつ、速い流れと遅い流れの境目からゆっくりと外れます。魚が付いていそうな流れをスイングさせて、一回の流しを終了します。
流心の深さは、恐らく、腰くらいだろうと推測できます。投げたフライは、ファールドリーダーに軽く引かれつつ沈みます。
フライが根掛かりしたアタリと、魚がフライを咥えたアタリは、よく似ております。たいていの場合は、区別がつきません。
なので、フライがスムースに底を転がるようにフライを作らなければ、しょっちゅう、アタリが出る始末になります。
流し終え、少し下流へ下って、再度、流すを繰り返しました。全体の3分の1を流したところで、明らかにリーダーが上流へ撓みました。釣堀家は、反射的に合わせたのであります。
スバババー。キュウーン。
フライラインが驚く速度で下流へ走ります。3番のラインは、あっという間に全部引き出されました。
気がつけば、安い中国産のリールが、バックラッシュしております。これ以上走られたら、出すラインがありません。
釣堀家は出されたラインを回収しながら、魚を追って走りました。
獲れた魚は、鮭かと思えるようなレインボーでした。丸々太った、素晴らしい魚です。
この日は、もう一匹、同じ場所で釣りました。
気がつけば、時刻はお昼です。昼を食って夕方までに釣り堀へ帰還するためには、ここで止めなければなりません。
大きなレインボーを2匹釣ったので、満足であります。釣堀家は、ラーメンでお昼を摂って帰還しました。
山塩ラーメンです。
この頃はやりの、複雑と称する、とっちらかった、ごっちゃ混ぜラーメンではありません。ストレートな塩ラーメンは、スープまで飲み干せる旨さでした。
ご馳走様でした。