涼しいを通り越して、肌寒い場末の釣り堀でございます。
秋が進み、下がり気味の水温に魚が馴れたせいか、ボトムにも定位するようになりました。つれて、水も濁るようになりました。
これから夏になるのでしたら、濁りは大敵なので、慌てて手立てを講ずるところです。しかし、これからは水温が上がる心配はないので、放ってあります。
釣れるか? 放流しないと難しいと思います。それもこれも、釣り上手のアングラー様が、あれやこれやと魚を調教したお陰であります。
放流しなければとは悩むのでありますが、資金が……。
いいや、アルビレックス新潟が、川崎フロンターレに圧勝しました。また、3連休でもありますし、懐は厳しいですけれど、放流します。
放流は、日曜日の午前中にします。

さて、アルビレックス新潟です。
凄ーい、また勝ったぁぁぁ。しかも相手は、くちさき、もとい、川崎フロンターレです。それも、圧勝でした。
スコアは3-2でした。数字だけを見たら接戦のように思えます。
だが、くちさき、もとい、川崎の点は、主審を味方にした点です。なにせ、主審が悪名高い某氏でしたから。
他の主審さんなら、運がよければ両方なし。悪くても、最初の点はオフサイドの判定で取り消しでしょうからね。
そうなれば新潟は、3-0か3-1の圧勝ですわ。

夏以降のアルビは見違えるほど強くなりました。選手の顔には、自信が漲っているように見えます。
己のサッカーをすれば、滅多には負けない。三戸選手の顔には書いてあります。(嘘です)
この強さをシーズン当初から出せれば、トップ3も夢ではなかったと思います。しかし、残り5試合になった今、望むべくもありません。
こうなれば、一桁台の順位を目指して欲しい。今季から、半分より上位には、賞金を配分するらしいですから……。
賞金を得て、選手の流失をなるだけ抑えて下さい、フロントさん。

選手の流失と言えば、三戸選手は来年、ヨードッパに移籍する予測があります。キーパーの小嶋選手も、狙われている噂がある。あと、心配なのが藤原選手かなぁ。おっと、松橋監督が、横浜エフ饅頭に移籍の噂までもある……。
来年は、いろいろ、きな臭いニュースが流れそうな雰囲気があります。かといって、プロ選手に、より条件のよいオファーを断れと要求もできません。
ですから賞金を得て、スタメンの流失防止に使ったらと、部外者の釣堀家は希望するのであります。
このことに対して、場末の釣堀家ごときができる仕事といえば、布団を被って寝るか、神様に祈るしかありません。

話は本題になります。
今季最後の釣りをせむと、場末の釣堀家は、最後の悪徳ガイドを引き受けました。
行き先は、とある川とダム湖であります。どこへ行ったか、事情があって明かせません。

この釣り場は、自家用車では行けぬのであります。従って、送迎を頼むか、己が足で歩くか、それとも、自転車で行くかしか手段がないのであります。
いつもなら、釣堀家が懇意にしている宿に送迎を頼むのですが、事情で叶いませんでした。でありますので、一じじぃ馬力の自転車で行くことになりました。

釣堀家一行は、電発のゲート近くの駐車場に集合しました。
集合した者は、某団体職員のWさんと、一流製造業幹部候補のSさんです。渓流釣りで3人は多いですが、流程が長い釣り場なので、どうにでもなります。
一行は、3台の自転車を用意しました。
Wさんは、パナだったか、ヤマハだったかの高級電動クロスバイクです。高給取りの自転車です。さすが団体職員様。
Sさんは、20インチの折りたたみ自転車。電動ではありませんが、釣堀家が、バッタモンの自転車のギアをイジって、坂道に特化した代物です。これは、釣堀家の所有する自転車です。
釣堀家の自転車は、発売元は国産ですが、製造元は支那製の安物の折りたたみ電チャリに、釣堀家が内装三段のギアを仕込んだものです。

いつまで釣りに関係のない話をしている。釣りをしてみせろ。

事情があって、前置きを長々とさせていただいております。今少し、お待ちくださいませ。さて、一行は、釣り場へ赴く道を塞ぐゲートの前に至りました。
ここは、電源開発のための道路です。従って、一般の方の通行は、禁止なのかな? 知らんですけど。
ゲートには鍵が掛かっております。運がよい有様に、たまたま、鍵を預かっている方がゲートを閉じようとするところでした。
「通ります」と、お声がけすると、「特別に開けてやりましょう」と再度、ゲートを開けてくれました。
ゲートが閉まっていたら、一人がゲートを乗り越えて向こうへ渡り、残る二人でこっちから自転車と釣り道具を担ぎ上げて、向こうに渡す作業をしなければなりません。

ゲートを出ると、急な下り坂です。ここから釣り場までは、勘で、標高差200mを下らねばなりません。
一行は、ゆずの楽曲ではありませんけれど、ブレーキ一杯握りしめて、ゆっくり、ゆっくり、坂を下りました。
坂の中腹での出来事です。
いきなり、釣堀家の自転車の前輪が、バシュッと消音器つきの拳銃を撃ったような音でバーストしました。
前輪が滑って、自転車は急に左へ曲がります。
あわゎゎゎゎ。
道は急坂の下りです。コントロールを失って、転倒、頭を強打しました。
死んだかも。と恐怖しましたが、幸運な塩梅に、打撲だけで怪我はありませんでした。
皆さん、急坂を下る際には、ヘルメットを着用しましょう。

 

釣堀家の今季最後の釣りは、この事故で終わりです。後事をWさんとSさんに託します。
二人は、下のダムを越えて、さらに先まで行ったそうです。
そこの釣り場は、救命胴衣と命綱がないと危険な釣り場です。魚が釣れて掬う際に、流される可能性が大きいのです。
とはいえ、ガイドが中途離脱した有様が悪うございました。結論からすれば、危険な目に遭うこともなく、さらに、素晴らしい釣果までも得た様子です。

 

Wさんが産卵遡上のヤマメを見事釣りました。39㎝だそうです。立派な魚です。剥製にしてもよいくらいです。
この後、同場所で、いくらかの魚を見られたそうですけれど、釣れなかったそうです。
結局二人は、来た道を戻り、本来釣る予定だった沢に戻りました。時間が遅くなっていたので、沢の途中には、何名かの先行者がいた様子です。

 

この写真から場所の特定ができるかもしれませんが、敢えて載せます。
二人はこんな景色を横目にしながら先行者を避けて、さらに沢を遡りました。若いので体力が漲っている様子です。羨ましい限りです。
さらに2キロばかり遡ると、右岸から沢が合流します。WさんとSさんは、合流する沢の少し下流から入渓したようです。
この辺りは、真夏には魚っけがなくなるところであります。この日より数日前から、気温が急降下したお陰で、岩陰に隠れていたイワナが顔を出したのでしょう。二人とも同じようなサイズのイワナを二桁以上釣ったそうです。
よい釣り納めになったであろうと、祝福いたすところであります。

 

今季のガイドは終了しました。
最後の釣行では、ガイドが現場放棄するという悪徳ぶりを遺憾なく発揮しました。
今季、お付き合い下さったお客様には、心より感謝いたします。