今年も3月になります。
月並みですが、年月の流れは早うございます。
3月といえば春であります。さぞやこれから暖かくなるだろうと思えば、さにあらず。3月になった途端、1月の寒気が戻るようであります。
先週、長期予報を眺めていたら、この週末、なんと、上空5000メートルで、-36℃の寒気が輪島上空まで南下する予報でした。
-36℃の寒気は、大雪の目安の寒気です。こいつが釣り堀上空を覆いますと、雪がドンガンドンガンと降ります。場末の釣り堀は、あっという間に雪で埋もれて見えなくなるのであります。
おぞましや。
場末の釣堀家は、布団にくるまって怯えておりました。ところが、今日の予報では、件の寒気は秋田までの南下に止まる様子です。
助かったと胸を撫で下ろす釣堀家であります。
しかし、大雪の寒気は秋田で止まる予報ですけれど、平地で雪の目安の寒気は、釣り堀上空を覆います。でありますから、特に週末の土曜日は雪になるでしょう。
下手すれば、放流車が入れない積雪になるかもしれないで、今週の放流はありません。

話は替わります。
アルビレックス新潟、J1開幕戦、見事、勝利しましたぁ。2016年以来の、8年ぶりの快挙だそうですぅ。パチパチ。
いやぁぁ、見事でした。
前半新潟は、ぐうの音も出ないほどに劣勢でした。もしや、やられるかもと危惧していたところ、サガンミスの福田選手のシュート。
蹴られた球は、新潟のゴール左際に吸い込まれました。サガンミスの名にふさわしくない、ミスのないシュートでした。
その後、ミスのFWのブラジル人に何度も裏を取られ、追加点の危機を招きます。
ところが、サガンミスの名にし負うミスを、件のブラジル人が連発しました。お陰で、追加点の献上はありませんでした。

前半、特に試合開始後15分くらいは、手も足も出ないように見えました。特に、宮本選手と秋山選手のところで、ボールロストが目立ったように思えます。
場末の釣堀家は店番をしながら、ボランチを替えろと、思わず声を荒げたのであります。

前半の何分頃だったでしょうか、SBの新井選手が相手ゴール前で、キーパーと絡むファイトを見せました。
新井選手はこのプレーで、イエローカードを提示されました。ですが、この闘志溢れる姿勢で、新潟の選手の魂に火が着いたように見えました。

以後、サガンミスの選手に囲まれても、狭い間隙にパスを通すプレーが見られるようになったと感じる者は、釣堀家だけでありましょうか。
それから見違えるように変わりました。
間隙を突いたパスは、相手の強度を奪いました。前半も残り少なくなったころには、相手の足が止まったように感じられました。宮本選手や秋山選手も、本来のプレーを取り戻したようです。
その瞬間に、新潟の谷口選手のゴラッソです。

この試合、なにが凄いかと申しますれば、新潟は、試合の途中で修正できたという点であります。
去年でしたら、開始直後の劣勢を、ズルズルと引き摺っていたであろうと予測できます。しかし今年は、ハイプレスに迫る相手の間隙を突く、精度の良いパスが見られました。
負けている状況で、勇気のいるパスだと思います。これができるとすれば、新潟の選手は、己のプレーに自信を持っている証拠です。
こりゃ、負けないわ。
今年のアルビレックスは違うようです。今年は、なんらかのタイトルが取れると、場末の釣堀家ごときは信じて止みません。